【コメント】何度も読み返したくなる、純粋さが詰まっています。

卒業の日に

何度も読み返したくなる、純粋さが詰まっています。

学生の頃を思い出しながら読ませていただきました。私自身はどちらかと言えば普通、平凡な人でしたが、周りには坂口君のように見た目で怖いと噂される同級生たちが男女共にいました。話すと気さくで一本筋が通ってる人が多くて、仲良くなった子もいます。主人公の優も本が大好きで、周りから噂されていて。そんな優を別の意味で噂されていた坂口君は自分自身に重ねて見ていたのかもしれないと思うと、胸が熱くなりました。一冊の本を借りることで、優と繋がっている。そして優の知らない所で、彼女を守った。坂口君の恋心がギュッと集約された素敵なエピソードでした。卒業時に、全てが明らかになってほっとしました。優がこの後、坂口君に感謝の言葉を伝えることで、二人がどんなやり取りをするのかも想像するだけで胸がいっぱいになりました。恋愛小説は苦手だと仰られていましたが、とんでもないです。素晴らしい恋愛小説でした。特に坂口君と優のやり取りや、情景描写は読んでいてとても勉強になりました。また別の作品も読ませていただきます。素敵な作品をありがとうございました。

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