【コメント】二人の掛け合いが面白い、少しエロティックなお話。

気が向けば、そこには

二人の掛け合いが面白い、少しエロティックなお話。

飛燕『気が向けば、そこには』よかった点 ①歩くような一人称　一人称視点なのですが、しっかりと見える物や感じたことを丁寧に描写されています。読者が主人公に感情移入しゃすく、するすると読むことができました。 ②二人の掛け合い　舞香と主人公との少しエロスと酔いどれみのある掛け合いが、しっとりとした面白さを醸し出しています。電話だったり、夜の車中だったり、この作品のダーティーさと非常によくマッチしていて、引き込まれるようでした。 ③水の描写　主人公に能力があること自体が出てくるよりもはるかに早い時期から、ペットボトルの水が揺れる描写がされています。読者はこれを心理描写の比喩程度に置いておくのですが、まさか伏線とは思いませんでした。ビックリです。気になった点 ①行動と言葉の不一致　"僕" が起こした行動にもかかわらず "僕ら" だったり、"力を認識してから心が動かなくなった" という結果に "多分" とついていたり、実際に書いてある描写と文言のギャップがあります。 ②現在形　文章の大半が現在形で締められています。畳みかけるような描写や、会話途中の切りたくないシーンでしたらわかるのですが、回想のラストやシーンラストに新たに入ってくる情報についても現在形の為、少し違和感を感じました。まとめ　一人称視点を上手く使いこなして、僕と舞香のかけあいや能力に対する読者に対しての錯覚などを上手く出すことができている、非常に読み応えのある作品でした。　完結していない作品のようですので、これから二人の関係がどうなっていくのか、能力によって凍った主人公の感情がどう溶けていくのか、それが楽しみです。素敵な作品をありがとうございました。

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飛燕 2023/12/10 8:56

お忙しい中、ご感想頂き本当にありがとうございます。自分自身の作品、やはり読んで感想を頂かなければ自分の欠点には中々気づきにくいですので、本当に勉強になります！ようやくインフルから復帰したので、続きを徒然なるままに書き連ねたいと思いますので、また読んでみてください。本当にありがとうございました！

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ねんね（眠子千世） 2023/12/10 10:03

返信ありがとうございます。徒然なるままに、向かう先は硯ではなく液晶ですが、コレからもお互い頑張りましょう！この物語の行くすえを、楽しみにお待ちしております！

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