一布

国籍や過去の傷を乗り越えるお話
 ページコメントにも書きましたが、実際にいます、大野みたいな男。どんなことをしても自分は好かれていると思い、他者の欠点を見つけては見下し、自分を過信している。自分の行いが他者をどれほど傷付けるか、まったく理解していない。  そんな相手に傷付けられた人は、どうしても恋愛に臆病になります。罪悪感あり、嫌悪感あり、猜疑心あり。色んなマイナスの感情が折り混ざって、一歩を踏み出せなくなります。  踏み越えれば楽しいことがある境界線が、足のすぐ前にある。それなのに、足を上げられない。踏み出せない。かろうじて足を上げても、また、境界線の後ろへ戻してしまう。  自分の気持ちを正直に、かつ誠実に伝えられるチョウさんは、そんな一歩を踏み出す力を貸した。境界線の向こうから手を差し伸べて、一歩を踏み出せるように引っ張ってくれた。強引にではなく。笑顔を見せながら、優しく。  そんなイメージの作品でした。  個人的な意見ですが、昔話のような「二人はいつまでも幸せに暮らしました」という結末は好きではないです。  幸せだと思える人生であっても当然のように苦難はあり、悩みは生まれ、ときには思いも寄らない不幸に見舞われます。  だから、この二人の未来にどんなことがあるのか、まだまだ分かりません。  ただ、それでも。  幸せな未来を見据えて、悩み、決断し、ときには泣いて、それでも二人で笑えるように生きていくんだろうな、と思いました。  とてもよいお話でした。毎回、更新が楽しみでした。  ページスタンプの「良い」が本当にピッタリだなぁ、と。    心地好くなれる作品をありがとうございました!m(_ _)m
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一布さん! このたびは読了していただき、そして素晴らしい感想をありがとうございます😭✨ ページコメントなどなどもいただき、とてもとても嬉しいです! 大野に関しては、もう首がもげそうなほど頷いてます(苦笑 残念すぎることに、リアルでもこんなクソみたいなヒトが実在しちゃうんですよね……。出会いたくもないし関わりたくもないですよね💦 そして、二人の関係性やイメージを読み込んでいただきすごく嬉しいです!! ストーリーの中でとくに訴えたいことが伝わったようで安心してます(ほぼプロットなしにノリと勢いで書いてしまったもので……w) 一布さんの仰るとおり、幸せな人生の中にも苦難はあります。そしてこの二
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