浅果好宗

人間模様
お酒を提供する場所というのは人間模様がよく見えます。そして、その店主や長年勤めてきた人はその人間模様をよく見ている。それでいて気の利いたことを言えないのもまた人間模様。 お酒を飲みに行く理由は巧い話を聞きたいからじゃなく、ただ自分の話を聞いて欲しい人も多いでしょう。 ひたすらに食事に精を出す猫の横で店主に話を聞いてもらう女子大生。華やかさやきらびやかさはないけれど、なんとも味のある時間の流れ方。 こういう店主は懐が深いんでしょうね。この物語は読んでいる最中、例えているなら銀河鉄道にでも乗ったような不思議な気分に導いてくれます。 この店で飲み食いし、外の空気を吸ったとき生きていて良かったとか口にしてしまいそうです。 独特な世界観、ついのめり込みました♪
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