各務縁

誰もが通る、残酷で美しい時代
まずは、千華さんのファンとして、やっぱりラストのギュッと変わる展開が好きです。それが主人公にとって悲しいことだとしても。 今回のこのお話はタイトルにも書いたとおり「誰もが通る、残酷で美しい時代」に尽きると思います。悲しい中に美しさがある作品と言い換えてもいいかもしれません。 日高くんが本当に見ていたもの、好きだったものは何だったのか。この頃の少年少女はやっぱり世界の中心を無意識にも自分にもってくるのかもしれません。 彼の頑張りに松野さんが必要だったけれど、最初からそれは彼女のためではなかったのだから。 そして、私が感じたのは、そんな日高くんと関わっていくうちに「心が動かないわけがない」と松野さんが思ったこと、「こんな私を好きになってくれる」と思ったこと、それは実は松野さんも彼のための好きではなかったのだから、ということ。 静かに「さよなら」で終わったことが、二人の情熱のベクトルがお互いに向かってなかったことを象徴しているようでした。 辛いほど美しい残酷なモラトリアム真っ只中の、だけどなぜか次の恋に二人とも迎えるのではないかと思える、絶望感は全く感じないものでした。 今回も素敵な作品をありがとうございました。 これからもファンでいます!
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各務さんへ 感動してしまう感想をありがとうございました。 一番最初に私を見つけてフォローしてくださって、ファンです、とコメントをいただいてから、4年以上経っているでしょうか……。ずっと心強く、ありがたい存在でいてくれます。
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