瀬滝二会

この隠し事は、家族への優しさか、自分を守るためか…
数々の同じような作品を目にしますが、やっぱり、難しいものですね。 一般的に、子供が「私は放火犯だったんだ」と、秘密を明かせば、「出頭しろ。ちゃんと、罪を償え」、「きっと、何かの間違いだ。このことは、なかったことにする」など、親は、子供の将来や汚名を着せられることからを守るための行動をとるものです。これは、夫婦も同じです。 しかし、敵対する存在同士となれば、考えさせられますね。正体を明かしたところで、愛より仕事を優先して殺されるかもしれない。それに、明かせば、今までのなにげない日常が悪く変わってしまうかもしれない。 人は、テレパシーみたいに、心を読めないものです。だから、そんなふうに、客観視して、勝手な思い込みをしてしまうものですよね。 と、本著を読み、思いました。隠し事は悪い事か、所々、悪いと思えたり、良いと思えたりして、結局、難しい疑問ですね。
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