もずくX

いい意味で気持ち悪い作品でした。
実はBLだったという『展開の引き出し』を私はもっていないので、全く予想だにしていませんでした。 以下は考察です。 英輔さんは『親のいなかった状態』=『染まられていない』真っ白な状態だったのだと思います。なので、もともと『ゲイ』といった状態ではなかった。そこに、『お義父さん』が加えられることによって、『染められた』のかなと。 この作品上で『遺伝子ではなく、環境によって変化する』という文献が、作品におけるテーマやルールであると仮定すれば、『義父という劇薬的環境』に変化を受けたのではないでしょうか? お父さんにとって『自分好みに染められる』息子。英輔にとって『自分の虚構を埋めてくれる』お義父さん。気持ち悪いと評したのは、ソレが『BLだから』ではなく、家族愛から愛慕への昇華・・・ソレら全てが『親によって都合よく歪まされている』事実が、非常に気持ち悪かったからです。
1件・1件
ご感想ありがとうございます。 じつはここの伏線は気づいてくれる人はいないだろうなと、思いながら書いていましたから、気づいていただいて嬉しいです。 それと同時に、劇薬か愛情か、主人公との10年はなんだったのかという……話でもありました。
1件

/1ページ

1件