騙し合い、惹かれ合い、そして再び騙し合う。
お姫様が毎夜スイーツを食べに自室を抜け出したり、賊が入り込んでいるのに部屋に戻って素直に寝ちゃったりするところ、『裕福ゆえの世間知らずで危機感が足りない』という感じが出ていてとても良いと思います。 両親である王と妃が暗殺され、自らが国を治める立場になり、隣国の王子と結婚するために自分を偽ろうとする姫。しかし王子の優しさに愛を覚えて初夜を迎えますが、初めて聞く、恐らく王子の興奮して低くなった声に、暗殺者は王子だと気付く。 それでも二人はもう戻れない。 お互いに何らかの理由で騙し合い、水面下で心は惹かれ合い、全てを打ち明けたうえで、犯罪者であることを騙し合って、これから国を治めていくのでしょうね。仄暗い未来を想像させる終わり方で、とても良かったです。
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閲覧、レビューをありがとうございます! その後の未来が二人にとって良いものとなるかは不明ですが、語らないからこその想像もありますので、お楽しみいただけていたら幸いです。
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