【コメント】愛嬌の裏に隠した本音

わたしには甘すぎる【完】

愛嬌の裏に隠した本音

トピック「高校生の恋愛が主題の作品を募集」への書き込みありがとうございます。どことなく不穏な始まり方で、こちらまで息が詰まるような心地でした。それでも読み進めることができたのは、タグの「すれ違い」や「両片思い」という文字に救われていたからです。甘いものが苦手であることをひた隠すところに、真奈の人間らしさを感じました。言えば楽になることもあるのに飲み込む。臆病であると同時に心優しい真奈だからこそ、恋の行方を応援したくなりました。また、恋愛とは別に、青春している真奈も可愛いです。伊織に対して複雑な感情を抱きながらも、一人の人間として尊敬し、友情を築いていく過程に顔がほころびました。軽音楽部もそうです。活動は緩いようですが、仲間との信頼関係をうかがえる描写があって楽しそうだなあと思いました。主題の恋愛は、真奈視点だと「甘すぎる」で終わり、智也視点だと「甘くない」で締めくくられる対比が好きです。トピックにて素敵な作品をご紹介いただきましたこと、重ねてお礼申し上げます。

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