鬼容章

時間が過ぎれば忘れる人間と、時間が過ぎれば憎しみを増す呪鬼
声の主という呪鬼への圧倒的な切り札を得た陰陽師サイドです。 時間が経てば経つほど、人間に有利になる状況では、呪鬼もただでは見逃さず、両陣営の激しい戦いになっていきます。 三笠さんや柚琉さんのように、不幸な出来事を記憶から無意識で強制的に忘れるのが人間の防衛反応です。 峻佑くんと巴の方々(他の方もいらっしゃる?)は過去の事件を例外的に引きずっていますね。 常に陰と陽の中間を取る人間は、不都合な状況でも心身のバランスを無理やりでも取ろうとします。 ある意味で鈍感になったり、極度に敏感になったり、人間独特の生存本能がバランスの取りしているように拝見できました。 人間が苦い思い出を墓場まで持っていくとして、細胞レベルで凡そ100年間です。 どの時代だとしても、いずれ人間は亡くなります。 永遠の生は呪です。とすれば、死が救いに感じます。 一方で、100年以上、生き続けなければならない文字通りの呪いの存在たちは、認知がどんどん歪んでいき、恨み辛みの果て、当初の優しい思いを忘れてしまうのかもしれません。 そのために、陰陽師は世の中のバランスを正さないといけないのでしょう。
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