切符

おひさしぶりです。といっても作者を知る人はもういないと思います。 この『ルウの薬屋』はだいぶ昔の話ですが、まだ少しづつ来訪してくれている方がいるのでひとことお礼を。 書いてはいないし、書く予定もないのですが最終的なオチみたいなものがあります(といってもだいぶ前の記憶なので作者もおぼろげ……) エピソードの最後あたりに『眠りの森』という時間の概念が曖昧な場所が出てきます。ここがキーになります。 主人公とエルフであるルウの時間軸が違うので、長い時間一緒に過ごしていくうちに主人公の方が少しはやく老いていきます。 主人公が死ぬ直前「もう少しだけ時間が欲しい」とルウにいいます。 そこで眠りの森に行って時間軸を曖昧にし、主人公の年齢が異世界に来た時の姿まで巻き戻ります。 そしてこの世界にこれてよかったことをルウに伝え、本当のお別れになります。 主人公の魂の清算。 ルウ(長い間、一緒に過ごすうちに主人公が大事な存在になった)にとって の時間軸の清算。 両方の意味があります。 当時は書ききる力がなかったので、ここはばっさり切って完結にしました。 あらためて読者の皆様、すばらしいキャラ絵を描いてくれた奈月ゆずゆさんにお礼を申し上げます。

この投稿に対するコメントはありません