小波ほたる

溶けてない雪という、愛しくて強い存在を思う
作品本体の感想というより、自分が受けた感動について、の語りを。 タイトルの「2月30日」が秀逸です。 普段だったら全然優しくない世界が偶然か気まぐれで与えてくれたおまけの一日。 それがあったから、一方は「だからもう諦めるしかない」と思い、もう一方は「だからまだ諦めない」となる。そして、繋がった先で一緒に、偶然ではなく自分たちで作った、もう一日のおまけ。そこから始まる時間を使おうと呼びかけるラストの余韻が素敵です。 溶けずに残ってやろうじゃないの。そういう意地を呼び起こしてくれたような。 今日という日は、残り人生の最初の一日に過ぎない…みたいな言葉があった気がします。でもその日を自分で生み出したのだと意識できれば、それはとても愛しい「最初の一日」になるんじゃかないかな。そんな気づきを得られたと思います。
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あぁぁぁ。めっちゃ嬉しい。。。 「感動」という視線でコメントいただき、胸がいっぱいです。ありがとございますっ!嬉 タイトル、そして想いの交わるギミックに気付いてくださり、その意味を深く読んでいただけた事に感激しております。 当初考えていた物語から半分にまとめ(削り?)、短編として公開するにあたり、ばっさりと切り落とした「おーせ側からの描写」をどう伝えるか、新しい一日を作り出す二人の「賭け」にも似たギリギリの共存の末に生まれた部分でしたので、小波さんのように感じていただけるよう祈ってまとめあげていました。 滅多に執筆しない私のような者の作品に、こうしてコメントをいただけて本当に嬉しいです。
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