runas

では1番の修正点から述べさせて頂きます。 この「主人公視点が小説に矛盾を生んでいる」というものですが、これは読んでいて常に思いました。 多分ですが、他の読者の方も首を傾げていたかと思います。 主人公は初め、失明してコマドリと共に人生を歩むことになりますよね? 動物と会話が出来る失明した主人公というのは、とても面白い設定なのですが、何故主人公は始めに失明した状態で「おい。そこのコマドリ」と的確にコマドリへ声を掛けることが出来たのでしょうか? 多分ここに幾多の読者様は「ん?」と思われたかと思います。 その後も、主人公の目が見えないというような表現が出てきたり、あたかも主人公の目で直接見たかのような情景描写が表れたりと、地の文がゴチャゴチャになってしまっているのです。 コマドリが常に主人公へ周りの状況や風景を伝えているとは思うのですが、コマドリがいない状態でも時折主人公の目が見えているかのような描写があります。 もし主人公視点で描きたいのでしたら、コマドリが時々指示を出したりするシーン。 また、コマドリが解説をしたりするようなシーンなどを入れると主人公視点で描きやすいかと思います。 自分だったらこのように書きますね。 コマドリ曰く、どうやらここの建物は木造建築らしい。 壁をそっと撫でると、風化したようなザラザラとした独特な木の感触が手に伝わる。 「いてっ!」 突然指を駆け抜けた刺激に、俺は反射的に手を引っ込める。 あまりにも古かったのか、木の棘かと思われるものが指に刺さってしまったらしい。 小さな断続的な痛みが、それを物語っている。 「おい!何してんだよ!木造だって言ったろ!」 コマドリが俺の耳元で騒ぎ立てる。 いつもの喚き声ならば気にせずにいられるが、この中途半端な痛みのせいで苛立ちを更に募らせてしまう。 気が付けば俺は、大きく溜め息を吐いた後にコマドリに対して怒鳴り散らしていた。 「五月蝿いな!こんなに古いとは言わなかっただろ!」 「なら今言ってやるぜ。ここの家は古いから木の棘には気をつけな!」 このように主人公が盲目の場合は他人から得た情報を、文章として地の文に繁栄させるわけですから。 「~らしい」 や 「~曰く」「~の言った通り」など伝聞的な文章になるかと思われます。
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なるほど…修正の際にそのような描写を入れておいた方が確かによさそうですね…。

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