稲着よふみ

一作で二度楽しめる
ルーキー特集をきっかけに拝読しました。 私自身、自作小説を読んでほしいと同級生に頼んだ経験があるので、どこか懐かしく感情移入しやすい物語でした。 特に3ページと4ページが心に残っています。的を射た指摘だからこそ胸に突き刺さるので、柚子の気持ちも、絵奈が言いたいことも痛いほどわかります。また、言葉足らずなせいでこじれていく過程がリアルでした。読んでいてやるせない気持ちになりました。 その後も鬱々とした展開が続きますが、最終的には「小説」が二人の関係を修復するキーワードになっているところに胸が熱くなりました。 本文を読み終えた後、シナリオという形式でも『風を追いかける』を楽しめる仕掛けが素敵です。大まかな流れは同じでも、セリフの言い回しや二人のやり取りが微妙に異なるので、それを探しながら楽しませていただきました。
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感想ありがとうございます! シナリオ版との違いを楽しむほど、深く読み込んでいただけたことも嬉しいです! いただいた感想から、ここはこうだったなぁとか、作品を振り返ることができました。 ありがとうございました!
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