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リミル
2024/3/14 18:22
帰路につく前に、千歳達は車を走らせて、従兄弟のいる家へ寄った。小学校からすでに帰っていたユキが、少し疲れ気味の三人を明るく出迎えてくれた。 「ちいぃー! 斗和ー! どうしたのぉ?」 「おい。俺のことは無視か?」 「レグいるって分かってるもんっ」 指摘されて、ユキはふて腐れたように答えた。実は先月、ユキにチョコレートをもらっている。千歳と斗和はそのお返しに、ユキの家族の元を訪れた。 「バレンタインありがとう。チョコレート、美味しかったよ。今日はホワイトデーだから、ユキくんにお返しを渡しに来たんだ」 「えーっ!? クッキーおいしそう!」 ユキは半透明のラッピングを見て、大層喜んでいる。昨夜、レグルシュと斗和とたくさんつくったチョコチップクッキーを、ユキは早速口に入れた。よほど嬉しいのか、顔は真っ赤だ。 「んー……! ちーの手作りおいしー! ちーはお菓子作るのもじょうずだね! 食べるのもったいないなぁ……ずっと置いておきたい!」 クッキーの美味しさに感動するユキに、レグルシュは眉を潜める。 「つくったのはほとんど俺だぞ。残念だったな」 レグルシュの発言に、ユキはびっくりして手の中のクッキーをまじまじと見つめた。 「ぼくとママもお手伝いしたんだよ!」 「そっかぁ。だからおいしいんだね!」 「だからとはどういう意味だ?」 きゃっきゃっと笑い合うユキと斗和に、レグルシュは怒る気力を失ったようだ。いつの間にか斗和はユキからクッキーを分けてもらい、一緒になって食べている。 「喜んでくれてよかった。レグ、ホワイトデーは嫌い?」 「少し好きになった」 レグルシュは半笑いで答える。千歳が愛する人だけに用意したプレゼントを、レグルシュに見せた。照れくさそうに、少し悔しそうに「好きになった」と呟いて、それを受け取ったのだった。 fin.
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いちご
3/14 22:35
リミルさん、こんばんは♪ ホワイトデーS Sありがとうございます!! 二人の天使たちは相変わらず可愛いですね〜❤️ それにユキくんにあんなに喜んで貰えるなら頑張って作った甲斐がありましたね(千歳くんとレグとの対応の差よ😂) モテモテのレグさん、お疲れ様でした♪千歳くんからのプレゼントは何だったのかな〜♡o(^▽^)o 久しぶりにレグファミリーやユキくんに会えて嬉しかったです(*´ω`*)
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リミル
3/15 8:31
いちごさん🍓 ご感想ありがとうございます♡ 千歳と斗和が遊びに来るときは大抵レグも一緒にいるの、ユキは学習してますね笑 レグは仕事関係以外からのチョコは普段は受け取らないのですが、幼稚園の関係者は千歳&斗和の顔を立てるために受け取ってる感じですね🍫 千歳宛てのチョコはレグが裏で全部断ってます🤭 お読みいただきありがとうございました❣️❣️
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いちご
3/15 11:55
千歳くんへのチョコはレグが裏で手を回してたんですね😆やっぱり千歳くんも可愛いしモテモテだぁ(*´ω`*)🩷
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