皐月紫音

作品と同時に作者さんに惹かれる異色の令嬢もの
まず、今ウェブに多くある令嬢ものとは大きく声質の異なる作品であるということがプロローグからわかります。 ここで大多数の人は振り落とされ、一定数の人は強く惹き込まれると思います。 また面白いのは本作で重要な役目を持つ作品のヒーローポジションと言っても良いチェイスの動かし方です。 令嬢物の王道に従うべきところは従いつつも、そもそも多くの物語に昔から組み込まれている王道の読者がワクワクする展開のテンプレに従わない、そこを敢えてかというほどにサラッと流してしまうことも。 違和感を残しつつも、一風変わった令嬢ものとして最後まで楽しませていただきましたが、最後に作者様のあとがきを読んで、この方がどういう意図を持って作品を書いたのかにもとても興味が湧きました。 だからこそ、あとがきもページを分けなかったのかも。 一時間と少しあれば読み終わるので是非、一度読んで同じ体験をしてみていただきたい作品です。
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皐月様、素敵なコメントをありがとうございます。 作品の意図をご理解いただき、嬉しいかぎりです。 主人公の1人であり、最も重要な人物はクラリスですが、敢えてクラリスの心情は語りませんでした。 読者様には、ぜひ、クラリスの心情を考えながら、読んでいただきたいと思ったからです。 そして、クラリスの選択を、自分だったらどうしたか?と想像して楽しんでいただけたなら幸いです。
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読者から見ると確かにチェイスの側からという見ることになりますものね。でもその見方だと意識しないとクラリスの考えは見えてこない、自分が男性だというの多少あるのでしょうが、そこら辺を読み解くのはより難しかったです。 こちらこそ、楽しい作品をありがとうございます。 一見よくあるテーマに水月さんの心が少し見えるような紐が垂らされている感じがして、最後まで楽しめましたし読み直した時はまた違う見方が出来る作品だと感じました(*´︶`*)ノ
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