大佐戸達也

何かを真剣に目指したことのある人には、特に胸に響く作品です。
 大昔に一度だけ文学賞を受賞し、それから鳴かず飛ばずの「山崎」のもとに、開花生活コーディネーターを名乗る男が現れる。過去の栄光を売買し、別の誰かの未来を作る不思議なお話です。  すごいなって思うのは、これがSFやファンタジーじゃないところで、特に物書きを目指したことのある人にとっては、切実なリアリティとある種の希望、そしていくつかの示唆のようなものを見せてくれると思います。
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