大佐戸達也

トリックが秀逸ですが、トリックだけじゃないこの物語は名作です!
 ひとつ年上の兄「慧」を事故で亡くした「昴太」と、事故のショックで昴太のことを慧と思い込むようになった義姉の「茉莉」。彼女を思いやり、昴太は兄のふりをして時間を重ねる。そうして二人は兄夫婦の初デートの場所、トリックアートの館に行くが…。  このお話、鳥肌の立つラストですが、それはこの「トリック」の美しさだけじゃない、そこに生きる人の感情や傷の痛みが、静かに流れ込んでくるからだと気づきました。二度読みして涙、でも三度読みすると不思議と希望のようなものまで感じられる、傑作だと思います。
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仁科佐和子さんとの企画で、めずらしくタイトルが先に出来たお話です。 ちょうど素敵なミステリーを読んでいて、このタイトルだけにお話自体がトリックトリックだった、という作品にしたいと思い、書きました。 びっくりするようなご感想いただき、本当に嬉しいです。 ありがとうございました!!
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この作品は自分としても大事な出会いになりました、ありがとうございます✨
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