絶対に「いい未来」だから
 未来の見えるエンディングに、ふわっと微笑みながら勇気をもらえるような物語。すごく好きです。  唐突に主人公の目の前で繰り出された、少女の華麗な右ストレート。その少女の存在の謎はそのままに、主人公のバックグラウンドをなぞった後の爽快な展開に進むのですが、その速度感というか空気感が物凄く気持ちよかったです。  詳らかとなる現実世界は彼女にとっての「解決前」ではあるのだけれど、その裏で起こっていた幻想世界との不思議なシンクロが「良い未来」を予想させるから、読んでいる私は「がんばれ!絶対いい未来だから!」という勝ち気分を持って読了できました。  本当に魅力的なお話。  とっても面白かったです。

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