タカヤマキナ

『純架ちゃんの行きどまりな世界』、最終話の第16話を本日公開しました。 結局、これまでの作品の中でも一二を争うほどの長さになってしまいました…。世界観の設定を思いついたとき、どうしてもこれを書いてみたい!と思って始めたのですが。百年近く閉ざされた空間で生活してきて外を知らない人たちはどんな感覚なんだろう。その生活はどうやって成立するのか、何百人くらいの規模なら外から発見されずに何代も暮らし続けられるのか?とか考えていくのは楽しかったです。 でもやっぱり、中の暮らしを書くだけじゃ納得いかなくて。こういうところが存在するにしても永続は無理。どこかで現代社会にソフトランディングさせないと…とか考え始めると、結局その決着にある程度の目処が着くまで書かないと納得いかないんですよね。 その結末まで話を持っていくのに、やはりかなりの紆余曲折がありました。結果すごく長くなってしまい反省しきりです。最後までお付き合いいただいた方がもしもいらっしゃったら心の底からもう、感謝のみです…。 でも、こういう場所が今の日本に存在できる可能性があるとすれば条件は何だろ。とかいろいろと検討してリアリティを積み上げていくのはほんとに楽しかったです。今でも自分の頭の中には集落の風景やイメージがまだはっきりと残っています。そこで育つのはどんな気持ちだろう、と純架と一緒に海を見ていたような感覚がありました。 地味に髙橋くんのキャラ造形も割と気に入っています。いい人なんだけど、どっか得体がしれないというか底が見えない。と思わせといて本質はちゃんと真っ当でいい人、みたいな。こういう人いるよねというより、いたらいいな。って感じで書きました。 しばらく閉鎖空間で育った人の話が続きましたが次はまた違う話になります。まったりのんびり今のこの日本とは違う世界を旅する話になります。今度はもう少し話をコンパクトにまとめられたらなぁ…。まあ、その辺は。何とか頑張りますので、どうかまたご縁があったら。是非お会いしましょう…。
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