西 海斗

読了後、すぐに感想が出てこない程、圧倒されました。
秋月晶さんには、私の小説も読んで頂き、いくつも温かいコメントを頂いていましたので、どのような小説を書かれる方なのだろうかと思い、読ませて頂きました。読了後、すぐに感想を言語化するのが難しく、ようやく今になり、書かせて頂いています。 時代小説の背景が見事で、それに加えて村が自然災害や疫病に脅かされてしまう中で、極限状態では、正義も何もない人間の本質をえぐって見せているところに、驚嘆しました。 村自体が裕福そうには思えず、村が窮地に陥った時に弱者が犠牲になるのが、いつの時代でも変わらないような感覚も思い出しました。 姉妹の両親の話が出てこないので、どのように生計を立てているのだろうかと、気になってはいたのですが純枝と交わる男たちの話で、明らかになったところも、時代背景的なところもリアルで印象的でした。 男達の品の無さや、その上での優しさもまた人間らしさがあったと感じました。 私にとっては、忘れることが出来ない小説になりました。 秋月晶さんは、人間というものを見る視点や解像度が、非常に深いと感じました。素晴らしい物語をありがとうございました。
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西 海斗さん、ステキなレビューありがとう💕 この作品は、とても重さがある内容だから、読んでもらえただけでも嬉しいのに、こんな最高なレビューまでもらえて幸せの至り✨ 時代の背景や人間の本質は、基本的には未来も変わらないのかなって思う部分があって、人が集団になる以上、決まりごとや犠牲者は悲しいけどあるのだろうな、というのが私の気持ち。 私は普段ライト寄りの作品を上げてるけど、今作はがっつり文学してみた。 これを読んでつらい思いになる人もいるかもしれない。 でも、西さんの言う解像度で、人というものにアプローチして、何か感じてもらえたらイイなと思ったの。 近年、さまざまな情勢が悪くなり、希薄な人間関係
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