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砂丘故国伝
吉田安寿
2024/5/16 20:24
トピックへのご参加ありがとうございました<(_ _)>
第一章P12まで拝読しました。 おそらく意識して書いていらっしゃるのだと思いますが、雲の様子や香を表現に用いるなど、お話全体に漂う独特の雰囲気がステキです。まるで漢詩を訳したような風流さがあります。例えばP1の「彼は香煙一穂のもと~静かに涙を流した」のところです。作者様は中国文化や漢詩に造詣が深くていらっしゃるのですね。 また、美貌の文人・明椿林をとりまく晨羅寒、甯楕、蒲弧垂、蠍央など、それぞれの関係性にも興味をそそられます。椿林は芸術的才能があり、見目麗しく、繊細で実直。無自覚に人を魅了して惚れられるタイプだと思いますが、とても魅力的なキャラですね。 気になった点といたしましては、難しい言葉を多用されているのがもったいない感じがします。「玄雲」「白皚皚」「排行」「六礼」など、これらの意味をズバリ知っている方は多くないと思いますし、「どういう意味だろう?」とその都度立ち止まってしまうことになり、流れが分断される感じがしました。読み手をお話の世界へすんなりと誘えるよう、冒頭部分だけでも、もう少し平易な言葉を選ばれたほうがよろしいかもしれません。硬めの言葉を用いて、クラシックで耽美な世界を構築するという狙いは良いと思いますので、使用する量の匙加減ですね。 それと関連することですが、全体的に描写がやや冗長気味に感じました。例えばP2の「ちぎれた一群れの~」の所です。雲と雪の白さについて重複していますので、「ちぎれた雪雲が東の空に残り、枯れ枝を縫うように昇った太陽は、白皚皚たる庭を眩しく照らしていた」などとすると、スッキリして読みやすくなるのでは、と思います。 あとは、状況描写とストーリーの進行に少し唐突さと感じる所がありました。琴の音色に誘われて羅寒がやって来る場面、甯楕にお墓の件を頼む場面などです。後ほど事情は判明はしますが、何かちょっとヒントのようなものを挟んでおくと良いかな、と思いました。例えば羅寒の場面は、「男は門前で騒ぐ武人を尻目に邸内へと足を踏み入れた」という感じに。幽霊だから瞬間移動したのかもしれませんが💦 いろいろと申し上げましたけれども、文人と幽霊のコンビという設定も面白いですし、悲しみに暮れる麗しき椿林は幸せになれるのか? それとも切ない結末が……? 続きがとても気になります。 ありがとうございました!
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海原津子
5/16 21:10
細部まで、そして深く読み解かれた吉田様の素敵なレビューをいただけて本当に嬉しい限りです。 漢詩が好きだというところまでズバリ見抜かれてしまい少しどきりとしてしまいました。 言葉の使用限度、塩梅おっしゃる通りでお恥ずかしいばかりです。読み手様がいることを考えず自分本位な文章では意味がありませんね。肝に銘じます。 そして吉田様の文章の修正案どれも読みやすくなっており、参考にさせていただきたいです。 そして文章の冗長というところもまた非常に痛いところを突かれました💦 すっきりと読みやすい文章を心がけてはいたのですがまだまだ未熟で💦 悪癖ですね。直していきたいです。 ストーリーの展開の唐突さも第三者目
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吉田安寿
5/17 8:51
ご丁寧にありがとうございます。 真摯に受け止めてくださってとても嬉しいです🥰 決してご自分を卑下なさらないでくださいね。私なども全然まだまだですし、どんなプロフェッショナルでも完全無欠な文章を書くのは不可能だと思います。仮に書けたとしても、そういう文章は人間味が失われ、面白くなくなってしまうのではないでしょうか。書き手の癖は持ち味となるものですし、本当にその加減が難しいところです💦 言葉が多い件については、高い語彙力をお持ちゆえのことだと思います。やはり、知っていると使いたくなるのが物書きというものですしね😊 語彙力のない人が小説を書くというのは、かなりハードルが高くなってしまいますけ
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