皐月紫音

少しずつ、丁寧に動いていく恋物語
人間とアンドロイドの恋の話、よくあるテーマではあるものの私自身としてはあまり読んでこなかった題材。 というのも、やはり前提として最後には一緒にいられないというのがあるため、中々読もうとして来なかった。 しかし、一度読み出してしまうと勿論作者さんの実力あってだが自然と読み進めてしまう。文章はかなり硬めバリカタ、装飾はなく直球勝負の伝わりやすさ重視の文章で、こう言った文芸ものには向いてる思います。 ややルビ少なめだが、普通に意味は伝わってくる。文章の装飾ではなく、些細な会話や言葉の使い方で良いなと思わせる技術は確かな経験を感じさせます。 物腰柔らかで美形のアンドロイド、コニーと彼に自分の気持ちを率直に伝えることは出来ないものの、少し意地悪をしながらアピールする主人公。そんな彼女の気持ちに気がついているのか、いないのか、少しずつコニーの行動や言動にも変化が見られて……。 そして、アンドロイドという題材に対して最近の技術革新の凄さや怖さにも少し触れているのもまた興味深いです。 近未来でゆっくりと進んでいく一人の女性とアンドロイドの恋物語、ぜひ最後までみとどけてください。最後まで読んでほしいという作者さんの言葉に偽りなしです。
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皐月さん 素敵なペコメ、そして感想まで有難うございます! 人間×人外の恋愛は王道のテーマですよね。 相手が機械となると、確かに悲恋が多い気がします……私は悲恋は書けないので、ハッピーエンド(断言)にしましたっ!! 主人公の素直で素直じゃない複雑な乙女心も読み取っていただき嬉しいです。 二人の会話から、彼らの関係性や空気感が伝わっていたら何よりです。 作中のアンドロイドはある種恐ろしい存在でありながら、全ての人間に対して必ずしも攻撃的ではなく、寧ろ現実世界の人間より優しい一面がある……そんな存在です。 皐月さんの心の中で、優しい恋物語として続きが綴られていきますように……。
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