屋久堂義尊

https://estar.jp/novels/26047125『黒田蓮志と太陽の杖』更新しました。またしても学校生活のパートに戻った感じです。  蓮志はまた仲間達と授業に取り組む事となります。そこに突っ掛かる北中。遂に蓮志と北中が衝突する事となり……。  蓮志は過去の辛い体験から比較的マイナス思考で動いています。元々そうだった訳では無いのですが、椿霊法学院に入学してからネガティブさが増えているように感じられると幸いです。  小学校にいた頃は蓮志も不当な扱いを受けていましたが、蓮志はそんな周りを一種見下したように見ていました。それは周囲の同級生達に大した能力が有る訳では無く、沙友利を助けようとする自分の方が明らかに優れているという自負が有ったからです。  ですが椿霊法学院に入ってそれは逆転します。蓮志の周りには、蓮志よりもずっと霊術に秀でた者ばかりになります。それが蓮志の事を一気に不安にさせています。北中が言うように自分がこの学院に相応しいのか? それを考えさせられる事となってしまいました。  蓮志は皮肉屋な面も有りますが、その実そこまで気が大きくない子どもとして描いています。特に彼は田川と知り合う事で、やっと友達が出来たという思いとそれを失う事の恐怖を知る事となりました。それが蓮志の行動面でも大きく現れています。  しかし蓮志は、自分がただただやられたい放題で終わるつもりは無いのです。それが今回のエピソードでも描かれています。彼は初めて出来たような友達の為に立ち上がる事が出来る人間として描きました。思えばあかねとの間もそんな感じでしたよね。蓮志は他人の為に命を張れるだけの強さを持っているのです。  今回の蓮志の態度は私の過去の過ちをモデルとしています。私は蓮志のような行為に出られなかった。その後悔が今こうして作品に反映されている訳ですね。  またのんびり更新になると思いますが、本作もまだまだ続きます。お付き合い頂けると嬉しいです。また今回更新しましたエピソードもお読み頂けると幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。
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