管野アリオ

複雑な生い立ちの紅が、波乱の環境の中で見つけた幸せ
すみれ様の新作小説、拝読できるのを楽しみにしてました……! 今作は、少しシリアスな感じがして、拝読させて頂きながら、 紅の生い立ちなどを読んでいる時、自分の中で色々と考える事が多かったように思います。 ヒロインの紅の周りを取り巻く人たちの想いの一方通行が凄すぎて、ただひたすら驚きながら読み進めていました。 母は義父、宏成が大好き。そんな母を想う義父の下の弟、宏海。 宏海が紅の母に想いを寄せている事を承知で彼女になった美帆子。 美帆子という存在がいるのを知ってても、宏海に好意を抱いていた紅。 混沌とした人間関係の中で育った紅は、空気を読み、周りの様子を伺い、自分の気持ちを押し殺した人生を送ってきた中、 唯一、自分の胸中にある複雑な思いを打ち明けられたのが、義父の上の弟、宏明。 彼の前で、いちばん自然体でいられたからこそ、紅は次第に宏明に魅かれていったのでしょう。 宏明も以前から紅に想いを寄せていて、恋人同士となった二人。 後に、周囲の人たちの思惑を知り、気持ちが不安定になりつつ、彼に思いを吐き出す紅。 79ページ目の冒頭の紅の台詞に、複雑な思いを抱えきれなくなった紅自身の気持ちと、宏明に対する想いが、全て込められているように感じました。 個人的には、すみれ様の小説『夜明けの海』で登場したモモタさんが、この小説でも登場した時、 思わず「おおぉ!モモタさんだ〜!」とニヤけてしまいました。 甘え下手の紅と、彼女の全てを受け止める宏明の、これからの未来を願って止まないストーリーでした。 素敵なストーリーをありがとうございました!
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管野アリオ様 感想にスター、ペコメにペスタ、たくさんありがとうございました! 前作に引き続き、感想を頂戴できて、本当に嬉しいです。何回も読ませていただいてます。 今回、ヒロインの生立ちや周囲の状況が複雑で、書くのが難しく、何度も直したり立ち止まったりの繰り返しでしたが、管野様が毎日くださるスターに励まされました。 管野様のおかげで完成したと言っても過言ではないと思っております。 いただいた感想を拝読して、「ちゃんと伝わってた!」と安堵しました。 お忙しい中、たくさんの激励を本当にありがとうございました。 次作もよろしくお願いいたします。 すみれ
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すみれ様 返信ありがとうございます! すみれ様の新作を知ったのは今朝のタイムラインで、 まず午前中に一度読み、午後に再読して感想を書かせて頂きました。 読んでいる時、一方通行の想いの繋がりが、私の中では『円』に見えまして、 この円が崩壊していくのはいつなんだろう?と考えながら読んでいました。 義父の死をきっかけに円が崩れ去り、その中心で残ったのが、紅と宏明で、 また『新たな円』ができて、紅と宏明を見守っているのかな?と 今、感想を書きながら、ふと考えていました。 すみれ様が温めていた想いと熱量が存分に表現されている作品、 楽しませて頂きました。 『夜明けの海』とともに、こちらの作品も、ま
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