赤葉小緑

人の思いは、どこまでも……。
この小説は秋月さんの作品では今までと、ちょっとちがうタッチを感じました。 医者を主人公にして難病に取り組むところなど、SF的なドラマのようでした。 そこで、織りなす悲しみや愛情。同時に進行する肉体の変化と死滅。 最終的に感じたのは、心も体も決して何もなくなっていないということです。 本来、万物(物質)は、形を変え常に存在しています。 ただ、意識や感情は、単なる脳内の化学反応という人もいるれど、私はそうは思いません。絶対に、無垢な魂というものが、存在すると信じています。ノーラも無垢な魂となって、エンジェルバードに宿っていると思いました。 エリカは、ノーラの心を開いたときに、彼女を救ったと思います。そして、ノーラの尊厳を認めた。自分をなくしたいといったけど、ノーラは決してなくなってはいない。 精神や肉体の生と死、そして生まれ変わり。 人は、死んでもなくならないこと。それを強く感じたお話でした。
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小緑さん、ステキなレビューありがとう💕 タッチの違いは毎回意識してるし、今回は三人称だし、大人だし、色々合わさって変わっていたかもしれない。 ホントはもっと長い作品の方が良いのだけど、ぎゅっと絞ったドラマにしてみたの。 中編ぐらいはいける内容だけど、楽しめるように工夫したので、そう思ってもらえたら幸いです。 ノーラの魂は、引き継がれていくと信じたいし、そんな希望があってもイイんじゃないかなって。 エリカの決断も、ちゃんと思い遣ってのコトだから、繋がって育まれたら、難病にも救いはあると伝えたいお話だった。 ちゃんと読み込んでくれて、深く感想を書いてくれて、ホントにありがとう💕 魂は私も消えないと
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終始、どこか乾いてひんやりとした空気が、その場を支配しているように感じました。でも、決して厭世的とか悲観的とかいう空気ではなく、ファンタジックだけど、科学をベースにしているからであると思います。人の思いや悲しみ、優しさは十分感じ取れました。今後も、違ったテイストの作品を楽しみにしています!
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