ikaru_sakae

故人西のかた黄鶴楼を辞し 煙花三月揚州に下る 孤帆の遠影碧空に尽き 唯だ見る長江の天際に流るるを むかし高校で習った漢詩を たまたまネット上で見つけました。 『黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る』 いま調べると李白さんの詩か。 なんなんでしょうね。 2024年の私が読んで この心に生まれくる悠久の寂寥感は。 身近なラノベの背景描写よりはるかにリアルに その、遠ざかる船影と滔滔(とうとう)と流れる大河の情景が浮かんできますよ。自分が本当にそこにいたような気持ちになる。 この、千何百年前の知らないおじさんの心の風景が 時代とか無視してダイレクトに今に届いてくるって すごいな。ってびっくりしましたよ
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学生の頃、李白を研究を(勉強?)していました。 こんな場所で李白の七言絶句が取り上げられているのを見て、とても懐かしく嬉しかったです。 漢字って、素晴らしい文字ですよね。 例えば、この詩の「辞」は、「別れを告げる」という意味ですが、「みずから」というニュアンスが含まれています。 「故人」は、「亡くなった人」ではなく、「古くからの友人」のことです。少ない文字からちょっと想像を広げるだけで、詩によまれた情景や心情が鮮やかに浮かび上がってきます。 web小説では、漢字の使いすぎは嫌われるようですが、わたしは、描写の仕方で悩むとつい漢和辞典を開いてしまいます笑
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おお。李白研究ですか。渋いですね! 私は中学、高校とそんなに何かを考えて漢詩を見ていたわけではないのですが、高校のとき、あんまりふだん面白くない国語の先生が、漢詩の作られた時代背景や 詩にこめられた作者の思いなどを 延々と、無駄に熱く遠い目をしてひとり語りしているのを ぼ~っと見ていて、 あとからクラスの子たちが、「〇〇の授業、マジ眠かったよね。つまんないわ」って言い合ってる横で、「えっ。〇〇の授業にしては面白かったって自分は思ったよ」って、横でこっそり思ったりしてました。なんとな~く、漢詩は好きな世界だな。ってひそかに思っていたのです。 たぶん、少ない文字数にイメージや感情をぎゅっと凝縮
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