ともなり

超・妄想コンテスト『引っ越し』裏会場👑銅賞受賞作品
引きこもりが部屋を出るお話。突然やって来て主人公に有無を言わさず同居を始める男の登場でノイズが走り出す日常。同居人の事に当たる様々な姿勢を目の当たりにする事でそのノイズがいつしかホワイトノイズになりさらには心地良いそれに変わって行くのは必然に思えました。世界と繋がる事を嫌った主人公が無理やりにでも繋がされた他者は皮肉にも主人公と似た不器用さを持ち、しかしながら世界にばか正直に立ち向かう健気さを持っていて、それは主人公にとって無視したくても無視できな眩しい存在だった事だろうと思いました。結末に置いてこれからもよろしくと言う同居人と、それを置いて部屋を出て行く主人公は別れる様に見えてそうではない、自らの解放を得たからだけではなく、主人公は彼と共にある為に行かねばならないのだなと思いました。 叙述トリックを見破る為のヒントは置かれているのですが、いかんせん進行が強引すぎて違和感と言うよりは不自然に思えてしまうのが残念でした。
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銅賞、および感想をくださり、ありがとうございました。 超・妄想コンテスト初参加の短編でした。 まだまだ成長の余地がある自分だと思いますので、次に書く短編はもっと楽しんでもらえるよう、精進していきたいと思います! 今回は素敵な企画、ありがとうございました!
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素敵な作品を寄せて下さいましてありがとうございました。
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