コサキサク

第6回コサキサク賞に応募ありがとうございます。
青年が緑と水が溢れる地を目指し、砂漠の中をひたすら歩いている。ただそれだけの話なのですが、非常に引き込まれるのは作者さんの描写力の高さ故だと思います。作中では絶望的な空気が流れているのに、読んでいると何故か生きるパワーが湧いてくる感じがしました。ひたすら歩いた主人公は、最終的に目的地として描いていた素晴らしい場所に辿り着いていますが、それは目的だった天恵の地も見え、主人公が見た幻にも見え、主人公は死亡し天国に辿り着いただけにも見えます。辿り着いた場所についての正しい答えは、必要ないと思いました。なぜならこの作品の本質は、結末ではなく砂漠を歩き続ける主人公の生き様にあると思うからです。
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素晴らしいレビューをありがとうございます。 本作は「生きるとは」どういうことかを伝えたかったので、読んでいると生きるパワーが湧いてくるとのこと、大変嬉しかったです。 丁寧な言葉の数々にも感謝で一杯です! 参加させていただいて良かったです。この度はありがとうございました。
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