妖しい怪異と哀しい過去と美しいラスト
力はそれ程強くないが、判断力にすぐれ機転の利く御術師(現代版陰陽師?)彰志が、まだ少年だけど強力な鬼の力を持つ潤と、力はないが聡明な頭脳と思慮深さ、そしてワイルドなまでの大胆さを併せ持つ御所総代(女性)とトリオを組み、怪異たちを退治していく和風ファンタジー。 最初は弱かった主人公彰志が徐々に強くなっていき、最後は頼れる兄貴になっていく過程は素直に気持ちよく読める。ずば抜けた知性と深い知識とあっと驚く大胆さで周囲を圧倒する御所総代ココちゃんの魅力が物語りを大きく牽引していく原動力になっています。 隊長の八咫烏や星野さん月出ちゃん、ナベさんやヒデさんと言った脇を固める人物も一人一人に個性が有り、とても魅力的で、読んでいてワクワクドキドキする場面がいっぱい有りました。 また、過去の出来事等、歴史的な部分もしっかり構築されていて、物語りに非常に厚みを感じました。こういう部分で手を抜かれていない作品は読み応えがあります。 毒が抜け落ちた哀しい女怪異を消しさり、花吹雪が舞うラストシーンはあまりにも美しく、読者の胸に深い余韻を残します。 素晴らしい作品を読ませて頂きありがとうございました。 是非とも続編をお願いします! 烏隊長とココちゃんのお見合いの結果も気になるし、彰と月出ちゃんのその後もすっげー気になるw 続きを読みたいと思っている読者きっと大勢いると思います^^
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感想ありがとうございます! 御所総代はじめ、力を入れて作ったキャラを褒めていただき本当に嬉しいです。 ずっと並走いただき、いつも励まされました。 ありがとうございました!
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