白と黒の世界が切り替わる
人は本当に小さなきっかけで、その後の人生を変えてしまうことがある。 いや、もっと言うなら、人生はそうした小さな岐路の積み重ねがいくつもの層になって積み重なったものかもしれない。 それは誰もが当たり前に理解しているように見えて、実はそれが残酷さも兼ね備えた衝撃であることを見せつけられたような、そんな作品でした。 白と黒のボードゲームを挟んで対峙した主人公と祖父。その象徴的なシーンが物語の導入で、その後のファンタジックで勇気が湧いてくるようなドラマ展開の居心地に揺蕩うとしていた矢先に、世界がひっくり返る衝撃。 ラストまで読んで、しばらく言葉の整理がつきませんでした。突きつけられた事実を嫌というほど分かりながら。 junfさんが描く人物はいつも魅力的で、一面的ではない何層もの奥深さに今回も魅せられました。 すごい作品でした。 この作品が多くの方に読まれることを期待します。
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シバケンタップさん いつも読みに来てくださってありがとうございます。 一度未来に向かって進んだ話を、過去に遡る形で違う人生に書き換える、という構成にしてみたはいいけど、読みづらかったか、わかりにくかったかと不安がありました。 でもしっかり読み取っていただけて嬉しかったです。 そしてこんなに素敵な感想まで……今ちょっと舞い上がっています。ありがとうございます。
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