群青党支持者

とても素敵なお話でした。
 こんばんは。唐突ですが、あまりにも素晴らしすぎる作品でしたので、思わずお気に入りリストにも入れてしまいました。ありがとうございます(?)。  2人の甘いお話と見せかけて、浮気していた(彼の家族から見れば浮気されていた)彼氏に恨みを抱く主人公の話、という構成も、主人公の回想と絡めた衝撃のラストも最高に素敵なのですが。とにかく、読んでいて文章の美しさに引き込まれました。  何気ない地の文にしっかりと溶け込む穏やかな会話、魚(それもさまざまな形で)のように物質を用いた比喩が豊富に絡められた文章、艶めかしい状況をあえて読者にさとらせて深読みさせるような直接的すぎない言葉の数々。過去と現在を行き来する構成のおかげでもあるのですが、とにかく文章が全てにおいて美しく完璧でした・・・・・・最高でした。読み終わった後、ふと目についた「読了目安・6分」の文字に驚愕。非常に読み応えのあるストーリーでした。ありがとうございます。  小説を書くのに必要な、情景と状況と心情、それからいわばおまけのような叙情的な雰囲気が完全に融合しており、詩を呼んでいるかのような感覚でした。例えば1ページ目なんですけども(細かくて申し訳ないのですが)、暗喩をふんだんに用いた美麗かつ具体的で生活感あふれる状況説明からの流れるような主人公紹介、考え方を表すような心理、そして彼との関係性を暗示するようなはじまりの言葉。これらが短い文字の中にぎゅっと詰まっていて、しかもそれが毎ページ。ただ読んでいるだけなのに何もかもがすっと頭の中に入ってきて、ああこれが書くのが上手い人か、とひとり恍惚としておりました。  それとどうしてもこの感動をお伝えしたいのですが、終盤の方にあります「まな板の鯉のように導かれ、二人で夜を潜り朝に顔を出した日」という1文です。生々しい表現を避けるためには暗喩がつきものですが、ここまでタイトル(というか作品全体で貫かれている比喩の対称)にのっとったうえ、美しくかつ端的な文を書かれる方がいらっしゃるのかと。この1文で惚れてしまったようなものです。  大変面倒な長文を失礼いたしました。ほとんど文章(というか比喩?)にしか言及しておりませんが、内容も非常に面白く、緊張感のあるラストもたまりませんでした。  繰り返しにはなりますが、この度は素晴らしい作品をありがとうございました。改めまして御礼申し上げます。
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お読みいただきありがとうございます。 そして、こんなに熱い想いの感想をいただきまして……泣いていいでしょうか(笑) 本当にありがとうございます! ここしばらく書いていなかったところで思い立って書いた作品で、 今回はほんと自分の好きなように書いてみたら、こんな感じになってしまいました。 言葉の海に揺蕩っていただけたのなら、本望です。 こんなに比喩を盛ってもいいんだ、読んでもらえるんだと、自信になりました。 特に、「まな板の〜」の部分は、自分でもしっかり書けたと思っている部分で、言及していただいて感無量です。 ほんとうに、ありがとうございました。
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こちらこそ、拙い感想にご返信いただきありがとうございます!素敵な作品でした(о´∀`о)

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