十晶央

小説は言い訳せず作品に書いてあることのみで伝える物……などと格好良くはなれず、喋りたくなってしまう性分ですので雪女の話を。 懸命なる読者諸君さまはもうお気づきでしょうが、作中の地震は関東大震災です。カフェーの女給接待が過激になったのは震災後のことですので、さくらのいたカフェーは過激なお店ではないです、念のため。 更にお気づきでしょうが、さくらの「嬉しいお知らせ」は子を授かったこと。この子が育っていれば「僕」もそれを支えに生きていけたのでしょうが……。 雪女なのに焼死体となるのはおかしいと思われるかもしれませんが、この話では人の子を産むためさくらの体も人間になっていたという設定です。 ちなみに雪女の民話自体は日本各地にあるものの、有名な雪女の物語の詳細は小泉八雲の創作らしいです(調べ間違いだったらすみません……)。そのため大正時代東京育ちの「僕」は茶店のご老人から聞くまで雪女を知りませんでした。
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作品の裏話、とても興味深く読ませていただきました! なるほど……さくらも主人公を愛してしまったがために、人間の体に変化していたんですね。 だから主人公が雪女のことを他人に喋っても殺しに来ることができなくなっていた、ということなのか…… もしかすると、さくら=雪女という事自体が最初から主人公の妄想で、そうであって欲しかったという願望からラストのあの行動に繋がっていたのかも?なんて裏読みしておりました。 真相が分かってスッキリしました😊
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こちらも読んでいただきありがとうございます!主人公の妄想かもしれないという含みを持たせるのも好きなのでそちらも採用したいのですが、花見のシーンで自白?させてしまったので……でもその言葉すら花見の雑踏で聞こえた空耳でもいいかも……などと優柔不断な作者です。真摯に読んでいただき大変嬉しいです!
こんばんは😊 読了した後にこちらにお邪魔させていただいたら、なるほど!というエピソードが✨ こういう裏話が聞けると、なんだかとてもラッキーな気がして嬉しいです、ありがとうございます❣️ 大正時代に関しては、お恥ずかしいことにあまり詳しくないのですが、雪女のこと、カフェーのこと、地震のこととちゃんと時代背景が反映されていることに非常に感心します。 物語は悲恋で幕を閉じましたが、死後、もしくは生まれ変わって二人がまた巡り会い幸せになってほしいなあ、などと益体もない妄想をしてしまいました。
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夕雪さんこんばんは! 裏話書きたがりなので、そう言っていただけると嬉しいです✨ 感心していただいて恐縮です……!私も付け焼き刃の情報収集なので間違ってたらごめんなさい😅 二人の幸せを想像してくださりありがとうございます🥹彼等がもう一度幸せになるところまで書ける力量があれば良かったかもと思っていたところなので、彼らの幸せを願っていただいて嬉しいです。
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