ぴょんきち

実話だそうなので、実話で返します。
 このお話を拝読するたびに、叔父を思います。赤道を超えてはるばる来てくれた奥さんと、恵まれた息子と、とにかく幸せにする責任を感じて、夜も昼も関係無く、働いたそうです。  けれど奥さんは子供を連れて、自分の生まれた国へ、帰って行きました。  奥さんからの言葉は「誰も知らない国に、あなたが居るからついて来たのに、あなたは仕事ばかりで、私は寂しい」だったそうです。  言葉の研究者だった叔父は、小さな部族の失われた言葉を、復活させたのに、たった一人の奥さんを、安心させる言葉も、繋ぎ止める言葉も言えない、口下手だったとは、不思議なものです。  でも、その後成長した息子は、お父さんの居る日本で働けるように、就職先を選びました。そんな事もあります。お父さん、頑張って。  

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