如水円清

心理状態を飲み物に例えるのは某俳優の処女作にも見られた手法。味や温度、口にするまでに必要な所作などが感情の変化を映し出すのに適した小道具ということか。「飲む」「啜る」「口にする」「呷る」「流し込む」…飲み物を口に入れる表現を並べてみただけでも、微妙な感情の違いが何となく感じられる。そこに対峙する客二人ではなく、マスターと客という設定にしたのが一捻りしてあって面白い。 次にこの客がオーダーしマスターが供する飲み物はなんだろうか。

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