砂礫零

読んだら泣かずにはいられない。しがらみだらけの渡世を懸命に全うした漢の人生
いま読み終えて、めっちゃ泣いてます。 明治、日本が世界の列強と肩を並べる国になろうとしていた時代。侠客のありかたも変わらざるを得ない。その動乱の中で生き、死んでいった侠客、龍二の物語です。 自由に生きたいと願いながら、しがらみだらけの厳しい道を歩まざるを得ない。しがらみゆえに殺したくもない友を殺し、大切にしたかった妹や弟を巻き込み…… 最後まで苦しい、どうしようもない人生でしたが、逃げることなく懸命に生ききった龍二の姿に、胸打たれずにはいられません。 彼が最後に見たのが、愛する人たちが幸せに暮らせる希望の持てる光景で良かった…… でも龍二にも、彼らと一緒に穏やかな第二の人生を送ってほしかった…… 最後の龍二の言葉が切ないです。
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砂礫零さま、すてきな感想文をありがとうございました。
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