最高でした
 離島に住む女子高生が主人公。一度出掛けてしまうとなかなか帰ってこない父が三年ぶりに帰ってきたのは彼女が高三の受験生になる直前のタイミングで、彼女は彼女である"選択"を据えていて……  綺麗な情景描写と、特徴的でどこかのどかなキャラクター等を描く人物描写が秀逸で、何故か自然に惹き込まれていくような感覚で読み進めていました。両親の特異な考え方と主人公の今風な鈍感さから、ちょっと油断していたかもしれない。幼馴染の恋人の存在に感覚を戻された後、父との不思議でファンタジックな話のシーンで「何かあるのか?」の引っ掛かりを感じて、終盤に爽快ささえ感じる、真相が詳らかになるクライマックス。もうお手上げです。驚きも理由もしっかりある最高に面白い種明かしであり、人間の描き方の切なさもあって私は何か感動のパニック状態のようになりましたw  なんでこんなに面白いお話を書けるの!? ……と、本気で思います。今年もエブリスタで沢山の短編を読んできましたが、間違い無く私の読んだ短編の中で今年ベスト3に入る傑作だと思う。ファンになりました。
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トコダ トコ様 ああぁ…ありがとうございます…! 頂いた感想を拝読し、『感想が感想の域を越えて既に作品…!』と感激して、何度も読み返してしまいました。今もお礼のコメントを書く手が震えています… どうしたらこんなに書き手を嬉しくさせるコメントを書けるのか、私こそ教えて頂きたいくらいです。 傑作、今年のベスト3。大変恐縮ですが、すごく嬉しいです。 作品を書く時はいつも心の赴くままに勢いで書いて、後になって「これ面白いのかな…自分で書いたからよくわからないな…(まぁ書いて満足したからいいか…)」という気持ちでいるので、読んでくださった方から面白いとか好きとか言っていただけると、本当に嬉しいですし
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