分かりやすい歌が好まれて大して私の歌は読まれない。 悲しいけど、仕方ない。 ごねてるわけではけしてなく。笑 これが現実という意味です。 プロの歌人さんの中には分かりやすさを重視する人もいて、審査員も然りですね。 穂村弘さんの『短歌ください』で、「ペガサスはきっと私には優しくてあなたのことは殺してくれる」という冬野きりんさんの歌を読んだ時はすごい!と素直に思いました。 このような歌を評価してくださる方もいます。 ただ一握りです。 何を言っているか。 それはとても重要なことですし、私もこの頃はメッセージとして伝わりやすい短歌を詠むようになりました。    ただ、私は目に見えるものだけに縛られたくないと思うんです。 何かの番組で、多くの芸術家がこれまで愛を表現しようとしてきた、というようなことを言っていました。 それは目に見えないものです。 多くの大切なことは目に見えない。 それを表現できるようになりたいと思います。 学生時代、この歌の意味は何?と聞かれてイラッとした、というよりもどかしかったのは、周囲の人が目に見える、意味のわかるものばかりを追い求めているという現実をみたからでした。
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