石亀じだん

母親の驚く顔が見たいものです
「僕は今しがた僕を殺した」で始まる物語。 ちょっと不遜な雰囲気が漂う。 最初に「自殺」を思い浮かべるが、この話の展開はどうなるのか引き込まれる。 そしていきなり「タイムマシン」が。 そうか、なんだか何もかもうまくいかず、その上、父親からも期待されず見放されたのか。そんな人生に失望して、過去を変えたいのだろうか。 友だちが、周りの皆の人生はどうやらうまく回っていて、自分だけが取り残されていると思っているのですね。 自分を消そうと自分が生まれてこないように努力するが、うまくいかない。 そこで、一足飛びに未来へ。 でもそこで思い知ったことは、あまりにも自分の存在感がないという虚無感であった。 そうして行きついたのは、やはり母のぬくもりですか。 そうですよね、母はいつもあなたの帰りを待っていて、「ただいま」に「お帰り」をすぐに返してくれる。 世の中にこんなに短くて、そしてこれ以上の優しさを感じる言葉ないでしょうね。 君が帰るところは、君の存在価値はやはりあそこしかないはず。 『過去をいくら変えても現実は変わらない』 そういうことですよね。 ちょっとニュアンスの違う「タイムマシン」でしたが、切り口の変化球になるほどと思いました。 面白かったです。
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ご丁寧なレビューをいただき光栄に存じます♪ 今作では「タイムマシン」という手段を使用しましたが→間違った努力をしてしまったり、やらかしてから気づくこと……ありますよね? 細部にまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
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こんばんは ご丁寧にもコメントありがとうございます。 つたないレビューで失礼いたしました。 いえいえ、こちらこそいつもお立ち寄りいただき、ページコメント、スターとありがとうございます。 ほんとうにうれしいものですね。感謝です。
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