ともなり

超・妄想コンテスト『届けたい○○』裏会場👑金賞受賞作品
思春期特有の憂鬱の中、海岸で拾った瓶詰の手紙のお話。まず描写の細やかさと美しさ、綺麗な視線誘導など書き手の高い技量がいかんなく発揮されていると思いました。中学生当時の描かれ方が思春期のそれではなくあくまで成人が振り返る形という事が意識されていて、そこには素直に感心させられました。 彩り溢れる世界でモノトーンな主人公、遭遇する密閉された何か、それが開封された時、唯一異質だった彼女が世界と馴染んでゆく様はゆっくり盛り上げた緊張からの思いもよらぬ方法でのカタルシス。実に劇的で一本取られた思いでした。そしてそこから続くもの、なんとも素敵で余韻を引くものではないかと思ってしまいました。 短くてとても美しく、ドキドキしてほっとする。とても不思議で輝きがギュッと詰まったようなお話でした。
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素敵なコメントをありがとうございます! 中学生目線で進行形描写でも良かったのですが、成長後振り返る形の方が客観的視点も取り入れられる気がしたのでこの手法になりました。お褒めいただき光栄です。 短い中で起承転結や緩急がつけられたようでよかったです✨
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とても素晴らしい作品をありがとうございました。

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