石亀じだん

全力疾走のいきつくところは
お母さんの大声、びっくりしたことでしょう。でも飲んでいた牛乳を吐き出さないで良かった。そうなると大ごとですよね。 でも、「受験票を忘れた」ですか。それは大変だ、大ごとだ。すぐに届けなければ。一生を左右するかもしれない弟の一大事。 近所のおばさんにも満足する挨拶もできず、自転車にもぶつけられる。擦りむいた膝の傷にもめげず、クラスメイトも無視。 邪魔な女子高生をかき分け、前からやってくるおじさんとぶつかりそうになりながら。大事な任務のためにひたすら駆ける。 そのうち、なんだか後ろが騒がしい。でも知ったこっちゃない。前へ前へ進むだけ。 だが、目指す弟はいずこ? 彼女の後ろにはいつの間にか、大行列が。 ここまでくるとこの物語は、どうなるかいささか心配になる。 (どこでどういうオチにもっていくのだろうか?) でもなんだか、皆さん、やけに協力的ではないか。不思議だ。 え、なんということだろうか。 まあ、結末に触れるのはやめておこう。 後ろの行列の大騒ぎも無事に解決したようだし、黒柴のワンちゃんもご機嫌みたいだし。 しっかし、おねえちゃんはうっかり者だね。サンダルで全力疾走できるバイタリティには感服です。 でも、本当のうっかり者はお母さんですね。息子が受ける学校の受験日も把握していないなんて。この親にしてこの子ありですかね。 とても面白かったです。
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読んでいただきありがとうございました✨ コメディはあまり書かないので、これっておもしろいのだろうか…と思いながら書いたので、感想とても嬉しいです。
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和葉 さん おはようございます。 ご丁寧にもコメントありがとうございます。 ちょっと途中ドタバタが過ぎるかなと思いましたが、ラストでうまくまとまって良かったです。 でも、ほんとうにサンダルで全力疾走には驚きました。 そして、やはりお母さんのうっかり者には呆れますね。 とても面白かったです。また寄せていただきます。 良い休日をお過ごしくださいませ。 あ、それから僭越ですがフォローさせてください。
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