石亀じだん

青春は抹茶ラテのカップの中に消えて
夕方のカフェで偶然再会したのはクラスメイトの彼。 卒業して8年にもなると、互いに立派な社会人になっていることだろう。 そこで同窓会の話に。 そして彼にかかってきた電話で、「またね」と話の途中で去る。 そうか、彼女は彼が好きだったのだけれど、どこかに遠慮があって思いを伝えずにいたようだ。 彼の残した「またね」という言葉に、無意識につられて同じ店に。そして、偶然が重なりまた同じ店で会うと、必然的に昔話になっていく。 『ところで』この言葉は文中にないが、 「平岡は彼氏いないのか」となって、いつも抹茶ラテが回る。 この二人はきっと交際を始めるんだろうなと思う展開だったのに。そうだろな、抹茶ラテも気持ちも一気に冷めたことだろう。 そして、彼女が彼に告白できなかった真相が明らかに。 飲み干したカップを口に持っていく。そういうことはある。特にこんな時には。このようなときの心情が見事に出ている。 やりきれない気持ちに終止符を打ちたかったのだろう、彼女は帰省する。そして放っておいた同窓会のはがきを手にとって。 実家で母とこまちに元気をもらって、気持ちを切り替える。彼女がこれから前向きに歩く姿が見えてきました。 主人公の心の変化が抹茶ラテに絡んで、巧妙にかつ表現豊かで、読後感もほっとして、とても良かったです。
1件・2件
読んでいただきありがとうございました。 心情と抹茶ラテの描写に気づいていただけて嬉しいです✨ この作品は2度目の改稿で、妄コンは3度目の応募です。 素敵な感想をありがとうございました✨
1件1件
和葉 さん こんばんは コメントありがとうございます。 そうですか。とても表現豊かで、いいお話でした。 最後にほっとした話になって安心しました。 また寄せていただきます。
1件

/1ページ

1件