石亀じだん

これはこれは。もしかしてこのようなことがあったら
何となく崇高な考えを持つ「私」によって、話が進む。相手はどうやら若い息子をなくした母親のようだが。 その悲しみは察して余りある。 そこが非情にも「臓器移植」として展開する。 何ともやるせない。でも『あなたの息子は、死んでもこの地上にその価値を残す』とか。 確かに亡くなった方はもう生き返ることはないでしょう。その体がいまなら誰かの役に立つ。そう言われて「はい、そうですか、分かりました」とすぐにサインする親がいるでしょうか。 ま、そんな難しいことは置いといて。 ラストがあまりにも衝撃的でした。 もしかしたらこのようなことがほんとにあるかもしれない。そう思わせてくれますが、「50セント」が最後に笑わせてくれました。 人の命はどこまでも大事で、悲しむ人がいるのですよね。 本筋では全く違う話ですが、映画に「大逆転」というのがあって、エディマーフィが出演してました。 金持ちが「人間、出世するのは血統か環境か」で賭けをするのですが。その賭金が1ドルであったという映画を思い出しました。 この物語は、ミステリーとありましたが、ブラックユーモアか「ホラー」という要素もありましたね。 これだけの短い字数で人の命の究極の選択を見事に描いていました。
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