瀬賀ゴドー

 どうも、朝起きると部屋が一〇度で、驚くばかりのゴドーです。  鼻が痛いですね、目覚めると。冷えると鼻の粘膜って痛むんですね。皆さんも北海道にお越しの際は是非とも、暖房の消えた部屋で一晩を過ごされてはいかがでしょう。きっとそこには新世界が待っていること請合いです。  さて、そんなことはどうでもいのですが、最近は何やらいろいろな新機能が追加されておりますエブリスタ。今回はどうも、今読んでいる人の人数を表示する画期的機能だそうで……方向性がいまいち見えないのは、何か隠された意図でもあるのでしょうか? 同じ方向性が見えない者同士仲良くやっていきたいものでございます。  そんな折、この新機能に関して非常に愉快な出来事がありましたのでご報告を。  僕の作品は大抵読む人もおらず、新機能を活かす機会などほぼゼロなのですが、今はこれはいいです。これは、そんな僕の作品を編集していた時に起こった話。  僕が前に書いた自分のへったくそな文章を読み返してせせら笑った後、書き溜めてある所から作品を更新しようとした時、僕はふと画面の上辺りを見ました。  なんとそこには、『現在読んでいる人1名』と書かれているではありませんか。おいマジか、すげー久しぶりのカモ(読者)来たぞ、と色めき立ちながら、僕は期待に胸ふくらませそのリンクを押します。  今読んでいる人『ゴドーさん』  一瞬何が起こったのか理解不能でした。僕と同名のクリエイターさんがいる可能性まで疑いましたが、ようやく「あぁ、これ僕だわ」と気づきました。気づくまでだいたい三十秒はかかったと思います。  どうやらこの素晴らしい新機能は、作者さえも網の中に入れてしまう甚大な捕獲能力を持ったフィルターだったようです。これが僕のぬか喜びを見て爆笑するための機関の陰謀だったとしたら、その企みは見事、というか空前絶後の成功を収めたと言っていいでしょう。さすがエブリスタ、やることが徹底している。  と。そんな出来事が起こった僕は、今日も元気に死にに行こうと思います。近くの山に行ったらこの時期なら遭難できるんじゃないかな、という期待を胸に。  それでは皆様、さようなら。

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