石亀じだん

後悔を栄養にして
この子は何をしにイギリスにまでやって来たのだろうか。 そしてやってきたアリステリアという女性は家庭教師兼シッターだというが、どんな役割を示すのか。どうやら高い知能指数を持っているようだ。 父親は警察官のようで、厳格な人らしい。 そんな父親が事故死とは、彼女の母もアリステリアの母もすでに亡くなっているようだ。彼女は一人ぽっちになってしまうのか。 パパは、ママを殺した犯人を追って来ていたのか。皮肉なことにそのパパも犠牲に。 彼女は、日本に戻るとそうなることが決められていたかのように父と同じ道に。 だが同期の仲間との差を思い知る。それは頭脳とは別のものだったようだ。 そして、彼女は父親を追ってイギリスに。 最後は何となくそれまでの毛色と違って、恋愛要素をにじませていて物語の「スパイス」になって、なんとなくこの後のことに想像が膨らみますが。 人生には開けたくても開けられない扉、そして一度も開いたことがない扉もあるかもしれない。 一度締められた扉を再び開けることはそう簡単にいかない。 それが目には見えない心の扉ってこともあるかもしれない。 あの日の朝、『行ってくるよ』と元気よく扉を閉めた父親がその扉を開けることは二度となかった。 パパの最後の「あと一回」は、もう望めないのですね。そんな「あと一回」もこの世にはあったのですね。 今やれることをする。人生には後悔はつきものです。でもその後悔を糧にさらに強く生きれる人になりたいものですね。 優秀作品おめでとうございます。
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ジーンとくるしみじみと沁み入るコメントをありがとうございます。 今やれることをする。 の一言に、辛いことのあった今日の私は明日に向かって歩くことができました。本当にありがとうございます。
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いぬいりんこ さん おはようございます。 コメントありがとう、素晴らしい作品を汚すような感想になっていないかとは思いましたが、感じたままに。 丁寧にもお礼のコメントいただき恐縮です。 今後も貴作品に寄せていただきます。 よい週末をお過ごしください。
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