ささやかなボーイミーツガール
 仲間五人の内、フウタを除く四人は昨冬に一緒に雪山で遊んだ楽しい想い出を「憶えていない」と言う。おかしい。同じ人数の2チームに分かれて、楽しい雪合戦をしたじゃないか……  少年の一年前の記憶を辿り、儚くて細やかな想いを結実させる感動的なボーイミーツガール。読後に胸を締め付けられるような感覚がするのは、少年少女だからこその澄んだ優しさをこの読書を通して思い出してしまうからでしょうか。  個人的に、フウタの素直で感覚的な動作と心情を代弁するような素朴な言葉の置き方で地の文も描かれていたのがすごく伝わって、めちゃめちゃ心に沁みました。  とっても素敵で微ファンタジーな物語。  面白かったです!
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