西 東

依頼は達成しても。
相変わらずのポリシーと、自分のスタイルを真面目に貫く先野の仕事ぶりは堅実とか実直の言葉が似合うのでしょう。 が、少しズレた答えも用意されている本シリーズでは依頼を達成していると思うか思わないかは読者の手にも委ねられていて面白いと思います。 たった一度だけの電話が伝えた内容を元に、調査するべき場所および調査出来る範囲を絞って行く辺りにはリアリティーを感じます。 実際に、資金面や人員の数に縛られて思う様に行かない事は現実でも起こっているのでしょうね。 事務所内で優秀な三条さんが先野以上に効率的に仕事をこなしているからか、過去の案件がひっそり絡んで来る辺りも本シリーズならではです。 事実を知ったつもりの先野の考えが現実的なだけに、超常な出来事って自分の目で見ても無視したくなるのかもとも思いますね。
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感想、今回もありがとうございました。 本作では、先野と三条のどちらが真実なのかわかっていません。決定的な証拠がないのです。 先野の説ももっともらしいし、三条の耳にした会話も実際はどうかわからない。 結局、あとから警察が発表したのが事実とされるのでしょうが、それも本当かどうかといえば、わかりません。座野内の死の理由も明かされていない。 その意味で、もやもやが残るかもしれません。 悪魔に魂を捧げるかわりに望みをかなえる、という古来からのモチーフをテーマとしましたので、そうなると、読者はやはりそれが真実かな、誘導されるかもしれませんが。 ということで、また次回作で。(まだ続けるつもり?!
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赤羽道夫さんへ 今晩は。 次回も楽しみにしていますよ♪ 現実でも思う様です結果を報告出来ないのでしょうね。 警察が出すものが真実味のある答えとされるのでしょうが、本作みたいに引っ掛かるものがあると仕方ないと諦めるのもやむなしなのでしょうね。
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