管野アリオ

葉月ちゃんの揺れる恋心とモモタさんの一途な想い
すみれ様の新作、楽しみにしておりました……! 職場をリストラされた葉月。 新しい仕事で家政婦として雇われたお宅で出会った高校教師、聡。 亡き妻をずっと想い続ける聡に徐々に惹かれつつ、家政婦として働く直前に再会したモモタは、ちょくちょく会う機会が増えてきた葉月に惹かれていきます。 葉月ちゃんの心の揺れ具合が、読んでいる私も切なくて胸の奥が摘まれ、叶わぬ想いを抱いている葉月ちゃんに想いを寄せ続けるモモタさんに歯痒さを感じて、 読んでいる私の心も、アップダウンが良い意味で凄まじかったです。 お千代さんを始め、駄菓子屋のおばあちゃんや食堂のおじちゃんとおばちゃん……etc 葉月ちゃんを支えてくれる周囲の人たちの温かさが、心にじんわり染みました。 特に、葉月ちゃんの母が、娘に過去の恋を打ち明けるシーンは、ウルっとしてしまい……。 モモタさんの半生が、このストーリーで詳細が明らかになり、かなりの苦労人だった事が窺い知れた時、 過去のすみれ様の作品で名言を残してきたモモタさんのベースになる部分は、葉月ちゃんを思い続けてきた経験からだった事だったんだろうな、と思ってます。 最後の最後、モモタさんの店に葉月ちゃんが来店した時、良い意味で鳥肌が立ちました。 7年越しに再会ができて良かった!と、嬉しさと安堵感でいっぱいでした。 すみれ様の過去の作品にも登場した人物が、このストーリーでも登場して、テンション高くなりました。 『夜明けの海』のヒロさんかえちゃん夫妻、『風吹く街で』の宏明さん……。 ペコメでもちょくちょく発してましたが、知っている登場人物に再会できると嬉しいですし、 改めて自分は、過去作と繋がりのあるストーリーが好きなんだ、と再認識した次第です。 拝読しながら、主人公の葉月ちゃんと、作者のすみれ様には時々謝ってました。 (お二方、申し訳ない。私にとってこのストーリーは、ある意味“モモタスペシャル”なんだ……) と。 モモタさんは、すみれ様の作品には欠かせない存在だと、個人的に思っています。 なので、モモタさんの葉月ちゃんに対する想いが実った時は、感無量でした。 もうここまで来ると、親戚のおばちゃん的な感情ですね……(笑) 今作も二度一気読みした後に、感想を書かせて頂きましたが、二度ともあっという間に読了しました。 読み応えのある素敵な作品をありがとうございました……!
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管野アリオ様 今作も最後までお読みいただき、また丁寧なご感想を頂戴しまして、ありがとうございました! あとがきにも書いたように、もう少し早く公開するはずでしたが、とにかく全員が好き勝手に暴れるので収拾がつかず、字数が多くなり……と、想定外のことばかりでした。 特に、葉月の父親に関しては予想とかけ離れ、大幅に改稿したり、それをまた葉月のお母さんにダメ出しされたり……手間をかけた部分でしたので、「うるっとした」と言っていただき、ガッツポーズです(笑)。 管野様に謝っていただくまでもなく、今作、実はモモタスペシャルでした。 他の何よりも想定外だったのは、モモタがこれほどまでに葉月に思いを寄せ
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すみれ様 返信ありがとうございます! まず最初に謝らなければならない事があります。 私の感想、レビューの中で『夜明けの海』のヒロさんさえちゃん夫妻と書こうとした所を、さえちゃんの名前を間違えて、かえちゃんと書いてしまいました。本当にすみません……。 今作は、前3作で謎のベールに包まれていたモモタさんの過去が明るみになり、 ヒロさんとの関係や前職など、意外に感じた部分が多くありました。 読み進めていくうちに、点だった物が線となり、そういった過程も楽しむ事ができました。 このストーリーで、モモタさんの男前な部分を見る事ができて良かったです。 葉月ちゃんの強さは、強くならざるを得ない状況だっ
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