Klora

絶妙な距離感と巧妙な秘策
小市民さんは、天才だと思います。かけ合いのテンポのよさが素晴らしいです。会話する人たちのテンションのズレが、なんとも言えない面白さを醸していると思いました。 技量の低い自分が言うのもヘンですが、つまらないと思う小説の多くは、登場人物のベクトルが同じところに向きすぎていて、書き手が溺愛する人物たたちを操作している感が満載になっているという。。。(悲しいかな、私の作品もそうです!)しかしこの作品では、必死な主人公に対して、それ以外の参加者がまったく協力的でない。むしろどうでもいい感じです。その距離感が絶妙すぎて驚愕しました。リアルな世界では、人は他人を自分ほどに可愛がってはいない、そして本作品のなかでも、まさにそのように描かれているところが、すごく面白いと思いました。 ストーリー展開ですが、ラストはハッピーエンドでないにもかかわらず、思わず、心のなかで、うぉっし!となってしまいました。秘策によって苦境を切り抜けたはずの主人公におとずれる、呆然自失のラスト。最高でした。 個人的には、続編が読みたいです。主人公が憧れの人を追いかけて、さらなるドツボにはまるところが見てみたい!
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 御丁寧にいつも感想をお書きくださり、心から感謝申し上げます。  この作品から、主人公だけが盛り上がっている、"イタさ"(愛を込めて。)を感じとっていただけたのは、大変嬉しく思います。  いくら小説を書いて、このアプリに投稿しても、賞に応募してみても、1次すら通過しない今日この頃です。 ですが、あなた様を始めとする私の作品を面白いと言ってくれる皆様がいっらっしゃるからこそ、今日も今日とても小説を書くことを諦めずに済んでおります。  あなた様の心を0.01mでも動かすことができたのならば、私にとって何よりの幸せです。 「小説家目指してるなら、面白いこと言えよ」とどなた
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