屋久堂義尊

https://estar.jp/novels/26047125『黒田蓮志と太陽の杖』更新しました。  蓮志達の一学期末試験の様子を描きました。蓮志にとっては、霊術使いの世界に飛び込んで最初の試験です。尤も、それまでも森の試練や遺跡の試練と言った実力が試される場面は有りましたが、総合力では無く、一つ一つの科目の実力を見せないと行けないのは初めてになります。蓮志にとっては、蛟紋と言う一つ制限が掛けられていながら、それを上手く突破出来るかどうかが懸かっています。  この椿霊法学院は、私の母校がモデルですが、そこでもテストが勿論有りました。その学校は学生の年齢も学歴や職歴もばらばらで、色々な方がいました。その中で私が世話になった或る方は、ろくに学校も出ていないと本人は仰っていて、実際試験になると、当たり前のように追試を受けていました。その方と一緒になって、何とか二人で試験を突破出来るように図書室で勉強したのが懐かしいです。優しい方でしたが、勉強は一切苦手だと仰っていて、何時も額に汗を浮かべて勉強していた事が記憶に残っています。  そんな私の母校ですが、今は随分と様子が変わってしまったようです。嘗てはパソコンとか携帯電話とか使用禁止だったのですが、今はそう言う事も無くなったのかな。完全に解禁になった訳では無いようですが、随分と緩和されたと聞きました。まあ私の代から、かなりそのルールは破られていましたが。皆普通に携帯電話を持ち込んで来ていました。それが私は凄く嫌だったのを記憶しています。  その学び舎も、もう私の知っている先生が殆どいなくなってしまって、学院長先生も代わり、本当に知っている部分が無くなってしまいました。私はそこでそこまでしっかり学ぶ事が出来ず、途中病気でダウンした事も有って、中途半端に通う事となってしまいましたが、それでも愛着は強い方だと思います。本当に色々な人がいて、腹が立つ事も沢山有りましたが、それでも私の中ではあの学校で過ごした日々は宝物になっています。  今回のエピソードもその思い出を想起しながら書きました。お時間が許すのならばお読み頂けると幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。
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